「小説ってどうやって書いているの?」
正直、物書きをしていたら、誰しもが口にはするであろうこの言葉。ぶっちゃけ私もよく言ってる。
「小説ってどうやって書いてるねん!」
「なんでこんな美しい描写ができるねん!」
「というか、イラストのメイキング動画みたいに見た目でわからないから地味!」
「そもそも小説ってなんやねん!!」
「書けるかぁっ!」
というところまでがデフォルトではないだろうか(知らんけど)
一応、書店で小説の書き方なんて本を探しては読んでみたことはあるが、私にはあまり参考にならなかった。大体の小説の書き方の本は以下の通りである。
ステップ1「テーマを決める/書きたいものを考える」
要するに方向性である。「なにが書きたいかなんてわからない」と本末転倒なことを口にする人がいるだろうが、難しいものではない。
「自分が読みたい本」「自分がこういう目的(エロでも、バトルでもなんでもいい。欲望のままに)の描写が書きたい」でもなんでもいい。

ぶっちゃけ、「俺TUEEE」など、テンプレを自分のキャラに当てはめたいでもいいと、私は思うぞ。
趣味じゃないというか、今のところ描く予定ないけど……
ここまではいい。次だ
ステップ2「起承転結を決める/アウトライン、ストーリーラインを考える」
ここなんだ。ここなんです(強め)。
別に起承転結を決めるのも、ストーリー、アウトラインを決めるのも間違いではないんだけど、これが私にはできない。というか必要ない。
本では要約すると「最初のステップ1で、イメージできてるじゃん。あとは設計図を書いといてそのまま書くんだよ!」
……うん。まあ、言っている方は簡単なんだけどね。私のここは、ちょっと本と違ってる。
たとえば、私が書いた『蓬莱の傀儡子、弟子を拾う』は「中華師弟のBLが読みたい、ショタおねが読みたい」となんか急に降ってきた願望のまま考えたのである。これはまた今度、こちらであげてみるけど(割愛でーす)。
とにかく「願望」というオチが決まっているんだから、あとは逆算して作ればいいのである。
「そのオチになるまでにどんな旅を送って……」
「そのためにはどんなキャラのどんな過去が必要か?」
「最後にキャラクターの設定と世界設定を作ればいい?」
それが映像のように、いっぺんに流れてくるのだから、起承転結を考える必要が私にはない。
結→起
これを考えるだけだ。
「私の読みたいものは、読者の読みたいもの」と仮定しておく。そうすれば、少なくとも自分と好みが合う人(ほぼ自分の分身みたいな人)にはどこかしらで刺さるはずだ。
そもそも、誰も読みたくない話は書けないはずなのである(読まれるかどうかは別! そこは知らん!)

こう言った映像でストーリーを思いつく人は映画監督とかに多いらしいが、そこは挿絵で何を描くかも悩むし、それがめっちゃ面倒くさいシーンになるからあまりいいとは言えない。あと、映像だと、書かなきゃいけない情報量が多くて困るぞ。
ぶっちゃけ、大変。余裕で5000文字予定の話に10000文字超えてしまう。